我々は本当にビスマスの結晶を作れるのか?

8月27日 水曜日

5年生クラスにて、ビスマスの結晶を取り出す実験を行いました。

そもそもビスマスとは?

元素記号:Bi

原子番号:83番(元素の中では重い方)

色:銀白色の金属

融点:271℃(鉛よりも低い温度で溶ける)

ビスマスの特徴

ビスマスは他の金属とは違って、とても低い温度で溶けます。家庭用のガスコンロでも溶かすことができるので、実験で美しい結晶を作ることができます。

また、昔から薬として使われていて、今でも整腸薬に入っています。意外と身近な金属なんです。

さらに詳しく知りたい方は下記にPDFを置いていますので、ご覧ください。

ビスマス実験v1

ビスマス構造

ビスマス色

 

さて、実験開始!

袋に入ったビスマスチップです。うん、見えづらいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

材料屋.comにて購入できます。小美野塾さんから教えていただきました。ありがとうございます!

カセットコンロを準備して、ステンレス製カップにビスマスを入れます。

 

 

 

 

 

 

 

※軍手が逆なのは理由があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加熱後5分以内には溶け始めて、20分後には完全に溶けました。

すでに綺麗な金や青の色が見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから、ステンレス製のフォークを使ってビスマスの酸化被膜を取り除きます。フォークが熱くなりますので、お気を付けて。

みんなで、じーーっと我慢して待ち続けること15分。そろそろ冷えてきた?

もう一つのステンレス製カップに一気に流し込みます。

すると!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

容器の中には綺麗な結晶が出来上がっているではないですか!

ここで、5年生の皆さんテンション上がります!

 

 

んー?なんか物足りないなってことで、結晶にならなかったビスマスを集めて再度加熱!

ついでに追いビスマス!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを数回繰り返して、いくつもの結晶を取り出します。その度ごとに歓喜の声が上がります。テンションも上がります。

 

どうでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出来上がった結晶は、もちろん5年生の皆さんが持ち帰りました。

8月最後のいい思い出になりました。

 

終了時刻を少々すぎてしまいましたが、保護者の皆さまのご理解をいただいたことに感謝申し上げます。

 

そして、この実験の手引きと資料作りから率先して行った染川先生と情報提供いただいた小美野塾さんに多謝。