理念と実践

■当たり前のことの徹底

以前の投稿でも書きましたが、私たちは当たり前のことを徹底します。

 

■例えば算数

例えば算数の場合は、宿題の問題を解いたルーズリーフを提出させます。一人ひとりがどこまで理解しているのか、どれだけの時間をかけて問題と格闘したかを確認するには、ルーズリーフのチェックが不可欠です。この宿題チェックを続けていくと、間違いの癖が見えてきます。問題の写し間違いが多いこと、繰り上がり繰り下がりでミスが目立つこと、割合のもとにする量と比べる量の概念が理解出来ていないことなど、一人ひとりの課題が見えてきます。これは月例学力テストで偏差値60を超えている生徒でも見られることです。もちろん、一方で手抜きも見えますから、赤ペンで一言書き入れることもあります。

 

■計算過程は“できるだけ”書かせる

計算過程はできるだけ書くように指導しています。”できるだけ”と言うのは、そろばんなどで計算が鍛えられている場合、生徒の暗算レベルを無視して頭ごなしに計算過程を書かせることは、それまでの学習キャリアを否定することになるからです。それでもできるだけ計算過程を書かせる理由は、指導する側も生徒もミスの箇所を探しやすく、正解までの道筋を再思考しやすくなるからです。これもまた当たり前のことです。

 

■計算過程は入試で問われない

沖縄県立中学の適性検査、県内私立中学の入試では、計算過程を書くことを要求されません。沖縄県立中学の適性検査Ⅱでは、「答えとなる理由を式で書く」ということはありますが、それは計算過程ではありまん。昭和薬科大学附属中学、沖縄尚学中学、興南中学の県内私立は答えだけを書かせます。逆に言うと、どうやって解いてもいいということです。これは算数の解法が必ずしも一つではないことの面白さとも言えるでしょう。

 

■生徒と保護者様

生徒と保護者様にも当たり前のことを徹底してもらいます。週の確認テストで点数を取ることです。それは宿題を手抜きしないこととほとんど同義です。保護者様には、そのためのサポートをお願いしています。中学受験は保護者様のサポートなしで成功する例は皆無ですから。そして、塾として生徒の成績やレベルを問わず、適切な指導を行います。どのレベルでも生徒が困っていることに目を向けず、疎放することはあってはならないと考えています。