令和5年度開邦中学入試から考えること

この記事は、沖縄県教育委員会(以下、県教委)に公文書開示請求を行い、その情報をもとに記述しています。また、有料記事へとリンクされますので、予めご了承ください。
令和4年12月4日に開邦中学の適性検査が行われました。
2年前、当ブログで開邦中学と昭和薬科大学附属中学の比較と今後の動向の予測を記しました。
こちらの記事です。

 

では、令和5年度入試はどのような結果になったでしょうか。

まず、次の数字をご覧ください。

開邦中学の合格者最高点・合格者最低点・合格者平均点
■合格者最高点
男子 226点

女子 237点

■合格者最低点
男子 194点

女子 191点

■合格者平均点
男子 209.1点

女子 207.5点

(注)県教委は、合格者という表現を取らず「入学予定者」と表しますが、ここでは合格者と表します。

(補足)県立中学の適性検査は
適性検査Ⅰ:100点
適性検査Ⅱ:100点
学校独自検査:60点
合計:260点
です。

 

この合格者とは、いわゆる「一次合格」や「一発合格」と言われる。第一回目の80名の合格者です。追加合格は含まれておりません。追加合格については、後述しますので、最後までお読みください。

この高い点数は、今回の適性検査Ⅱの易化に要因があります。上位層は満点近い点数を取っていると思われます。小学5年生でも県内トップクラスなら、8割以上狙えるものです。このブログを書いている3/8現在で、開邦中学の独自問題が入手できていないため、あくまで予想ですが、独自問題も易化したと考えられます。当塾の受検生の点数を見ても、得点しやすいものになったと思われます。これについては、独自問題が入手でき次第コメントいたします。

 

さらに、残留率について具体的な数字を上げて考察してきます。
■一次合格者
男子  38名

女子  42名

その中で
■入学者
男子  20名

女子  25名

■欠員の補充

男子  19名

女子  16名

■最終入学予定者

男子  39名

女子  41名

定員80名に対し45名が入学確約書を提出しました。56.25%という高い残留率でした。その後の追加合格者数は、約60名程度です。この数字は例年に比べて少ないもので、いままでは追加合格が来ても他校への合格が決まっており、更に追加合格を出さざるを得ない状況でした。話を戻しますと、約60名の追加合格者の中の35名が入学の意思を示したことになります。約58%です。また、今回の追加合格者最低点は181点か179点と言われています。(これは正確な数字ではありませんが、信憑性の高いものだと思われます。県教委は、欠員の補充の際に電話連絡した者を合格者とは見なさず、その人数も点数も公開しませんでした。)
例年の最終合格最低点は、一次合格の合格者最低点からマイナス20点が目安でしたが、今回はマイナス10点程度です。

この残留率は、開邦中学1期生の合格実績に起因します。
東京大学 理科Ⅰ類 1名
東京大学 文科Ⅱ類 2名
京都大学 理学部  2名
神戸大学 国際人間科学部 1名
九州大学 医学部  1名

など、難関大学に多数合格者を輩出し、新聞でも大きく取り上げられたことを記憶されている方も多いのではないでしょうか。

以下は、開邦中学のHPに掲載されている速報です。

開邦中学1期生2021

ここまで、お読みいただいて「なんら目新しいことが書かれていない。」とつまらなさを感じている方も多いと思います。

しかし、今回、県教委に開示請求をしていくうちに、新たな事実が浮かび上がってきました。

続きは、こちらへ。

https://note.com/super_beetle388/n/n499a5cc87dbc